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「灘まつり」は、その年の祭りが終わると、すぐ引き続いて次の年の祭りが始まっているなどと言われる。それほど、「灘まつり」の実行には長い準備期間が必要であるという意味であるが、次の年の祭りを楽しみに、これからの一年間をがんばろうという人々のささやかな気持ちがこめられているようにも感じられる。
それはともかく、十月に入ると実質的に祭りが始まっていることは確かである。祭礼地域では十月は祭り月とされ、松原八幡神社と各村の屋台蔵の前や出入り口に日参(ニッサン)と呼ばれる鳥居が立てられ祭礼用の提灯が吊される、村としても、また各個人の家庭においてもいろいろな準備に追われる。このようにして、やがて迎えるのが十四日と十五日の定例の祭礼日である。「灘まつり」の祭礼スケジュールは宵宮(夜宮)と本宮(昼宮)に分かれ、まず前夜祭に当たる十四日の宵宮で幕を開け、各村の氏子たちがそれぞれの村の屋台を担ぎ上げて松原八幡神社に赴き祭礼気分を盛り上げる。祭り本番の翌十五日の本宮は、祭礼の主要行事である御旅神社への神事渡行を氏子たちが精力を傾けて執行し、日暮れ時に神輿は松原八幡神社へ還御、屋台はそれぞれの村に帰着して祭行事の幕を閉じる。 |
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